53年の人生の中で、最も激動だった1年が終わろうとしています。

独立開業を決意して正月を迎え、林秀一社長の人望と理念に惹かれ「からだ元気治療院」へのフランチャイズ加盟を決断して準備に取り掛かりました。物件(事務所)探しから始まり、その時に不動産屋に「契約は、法人ですか?個人事業ですか?」と聞かれ、「フランチャイズです!」と訳の分からないことを答えていました。

それから、会社設立のための猛勉強が始まりました。最初に読んだ一冊は、小学校からの親友であり「株式会社ケーユーカンパニー」の代表取締役の倉持英一社長にもらった「日本一わからやすい 会社のつくり方(中経出版):127頁」という薄い本でした。倉持社長には、この後も色々と協力してもらい、中古事務機器を譲ってもらったり、優秀な税理士を紹介してもらったり、とても頼りになる存在です。これからも宜しくお願いします。

取り合えづ、株式会社のつくり方は理解できたので、すべて自分でやってもそれほど大変ではないことは分かりましたが、サラリーマンしながらだと役所や公証人役場に何回か足を運ぶ必要があるので、届出の部分のみ司法書士を頼み、最低限の費用で「株式会社おが和本舗」を設立できました。同時に、日本政策金融公庫に、見たこともない大金の融資申込みと実行を税理士に頼らずほとんど独力で行いました。

そして、在籍しているリコーの早期退職制度を調べ、人事に相談して1年間の長期休暇を取得しながら独立準備ができるプログラムを利用することを決めて手続き進めました。しかし、直前に事業部を跨ぐ大きな人事異動があり、異動直後に1年間お休みをいただくと言う最悪な状況になってしまいました。その際、所属していた旧部署から最低な扱いを受け、最後の最後に18年も勤務したリコーという会社の本質を見たようで、とてもガッカリして残念でなりません。

金曜日までリコーに出社して、2日後の日曜日に「からだ元気治療院」の事前研修のために沖縄に飛びました。1か月間の研修ですが、1週目の日曜日に次男の防衛大学校の神奈川県父兄会の平成28年度会長の就任挨拶のために、横浜に日帰りしたことは良い思い出です。そして沖縄に戻ってからは、厳しい研修と宿題と泡盛にまみれ、とても辛かった時もありましたが充実した1か月間でした。當山緑先生はじめ沖縄本部の皆さん、有難うございました。

賑やかだった沖縄から帰ってきて、家具一つない、電気も水道もガスも通っていない(ガスは今も通っていませんが...)、空家賃を払い続けてきた新横浜のオフィスに1人で通い、治療院の開設準備に取り掛かりました。また、鍼灸師の募集・採用も開始しましたが、何をやらなければいけないのか全く分かりませんでした。サラリーマン時代は、経理部や人事部が担当していたことを、全て自分でやらなければならないので、ネットで調べたり役所に行って直接聞いたりと、頭も体もフル回転させて取り組みました。

何とか8月に開設届出、9月に業務をスタートさせることができました。まだまだ、手が付けられていないことばかりですが、コツコツと小さな感動を積み重ねていきます。そして、笑顔と感動を皆さまにお届けできるよう、スタッフと一丸となり取り組んで参ります。来年も宜しくお願い致します。

2016年12月31日